ある日魅力が再燃した 田中角栄さん

田中角栄B型「日本列島改造論」
そういえば、昨年は、田中角栄さんが燃焼していたようです。
それで、田中角栄さんについて、書こう書こうと思っていながら、結局、失念していました。(だから今書く)

それにしても、再燃したきっかけは何だったのだろう?(石原慎太郎氏が小説を書いたから?没後20年だったから?)
テレビも見ない新聞も見ないという、大バカもんの私は、もはや世のブームについていけないどころか知ろうとさえしないという、始末に負えない状態なわけだけれど、それでも街なかで"田中角栄"という文字を見たり耳にしたりすると、ピクンと食指が動きます。

田中角栄さんが総理として在籍していたのは1972年-1974年(政治活動は1947年~)ということだから、現在の若い人たちは、彼が表舞台に立っていた姿をほとんど知らないのでしょう。
じゃあ、私は良く知っているぐらいの年齢なのか?というと、いや、そうでもないのです。
小学校3年生か、4年生か…。
政治なんて、丸っきり分からないし、興味の欠けらもありませんでした。

そんな私でも、田中角栄さんの、甲高い…けど、親しみ深いあの声とか、漫才みたいな、あの口調とか、やあやあと手をあげて現れる姿とか、思い出すだけで今にも目の前に現れそうなくらい、懐かしいのです。
あの頃日本人は、みんな田中角栄さんが好きだった…というか、それはもちろん、全員が好きだったわけでもないのでしょうが、嫌いな人でさえ、興味深々だったには違いないのです。
日本中が、田中角栄のエネルギーに包まれていたような感じだったのでした。
「ああ、この人なら日本も大丈夫だ」とさえ、思わせていたような気がします。
だから、親父とか父とか、呼ばれていたのでしょう。
日本の政界、百年に一人現れるかどうかという、スーパーヒーロー的な人気を博した、実に稀な総理だったわけです。

さて、ここまで書いて、田中角栄殿の血液型は何型だと思うでしょうか。

はい、そう「B型」でした。

親分タイプのB型(B型の場合"親方”という雰囲気になるが)ってどんな感じだろう?と思ったら、田中角栄さんを想像するのが良いかもしれないです。

ところが、総理就任2年目には金脈問題で総辞職。そして間もなくロッキード事件(汚職事件)が明るみになります。
問題が起こった当時、毎日がそのニュースばかり。
「まったく何でそんな事に…?」
子どもながらに、釈然としない不可解さが残りました。
ただ不思議なことに、田中角栄さんを『罪人』という風には捉えなかったのも覚えています。
何というか、大人の社会の複雑な事情があるんだろうなと…。
「金まみれは悪」「賄賂は悪」と正論が叫ばれても、それがもちろん、清く無いというのは理解するけれど、もっと違う、裏の裏のカラクリがあるように、感じざるを得なかったのです。
実際のところ、更に釈然としなかったのは、そんなに"悪い"ことをしたという角栄さんなのに、その後、脳梗塞で倒れても尚、闇将軍と呼ばれながら政界に君臨していたのですから。
私には、何が何だかさっぱり分かりませんでした。

結局、日本中、田中角栄さんを囲んでのお祭り気分は、ほんの一時で終わってしまいました。
今思えば、あの事件が起こって、本当にそれは、祭りが終わった後のように、みんなシュンとして、口数も少なく、寂しげに、それぞれの家に帰っていくかのように、静かになった気がします。

日本はその後、急速にバブル経済に向かって行くのですが、それは決して明るい道とは言えない、見せかけの上昇気流だったのは言うまでもありません。
そしてこの事件をきっかけに、私は、社会の"闇"のようなものを、肌で感じ始めていた気もするのです。
社会でいろいろな事件や問題が起こっても、その報道されるニュースを鵜呑みにすることは、もはや出来ませんでした。
その陰にある真実は何?
もう一人の私が、そう問いかけているのです。
まあ、こういう思考性は、実にAB型的なのかもしれないのですが。

とにもかくにも、田中角栄さんは、表舞台で国民を喜ばせたのはほんの束の間であり、その後は陰の世界へ?お隠れになったというわけなのです。
でもやはり、親方タイプ、オマツリタイプのB型さんは、表舞台に立った方がお似合いです。
陰に隠れてからというもの、角栄さんの良いところは、ちーっとも出て来なくなってしまったのですから。

それにしても、なぜ今、田中角栄なのかしら。
あれから40年。今となっては、ある意味、田中角栄にまつわる一連の出来事は、日本のひとつの分岐点だったような気さえしてきます。
角栄さんのような親方が、今の日本に必要な時、なのかもしれません。
万一、今度そういう方が出現したのなら、B型的な”脇の甘さ”を、周りはちゃんとカバーしてあげなきゃならないですね。

補足するなら、血液型が判明しているB型歴代総理は、田中角栄、竹下登、野田佳彦、安倍晋三。
こうして見ても、田中角栄ほどにB型カラーの強い人物は見当たりません。
その”色が強い”、ということは、その特性をいかんなく発揮している、ということでもあるのです。
それは、誰もが目指すところでもあるように思っています。
(いえ、もちろん汚職がいいと言っているわけではないのですけれど)